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出版物紹介: 検閲・メディア·文学 : 江戶から戦後まで

BLOG_Censorship, Media and Literary Culture in Japan「検閱・メディア·文学 : 江戶から戦後まで」  (鈴木登美 … [et al.] 編. 2012. 東京, 新曜社.)

この本は、江戸期から戦後における検閲とメディアの相互関係を、日英のバイリンガル出版というユニークな形で論じた学術書です。出版文化、文学、そして大衆メディアという三つの視点を取り入れた3部構成となっていて、プランゲ文庫の資料は、文学と大衆メディアに焦点を当てた章でとりあげられています。たとえば文学を論じた章では、戦前および戦中に内務省が実施した検閲政策と戦後占領軍が実施した検閲政策との類似点や相違点を分析するため、数々のプランゲ文庫の資料が登場します。また、大衆メディアを論じた章では、プランゲ文庫に保存されているアマチュア詩人によって創作された詩歌という、これまで研究者の注目度が比較的低かったメディアが研究対象となっています。

これらの研究が証明しているように、プランゲ文庫の出版物は、日本における検閲の歴史の継続性と変化を明らかにする上で必須の資料であり、また他に類を見ない種類の出版物を所蔵しているという点で、これからも新しい研究を生み出していく無限の可能性を秘めた宝庫といえるでしょう。

 

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