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占領期研究、新刊紹介(2016年)

今年プランゲ文庫が購入した占領期研究に関する図書(全て2016年発行)紹介です。2014年、2015年(Part I と Part II)も合わせてご参照ください。       Taketoshi Yamamoto/山本武利 & Reiko Tsuchiya/土屋礼子. Media shinseikatsu/メディア新生活. Tokyo/東京: Shinyosha/新曜社, 2016. Akira Kimura/木村朗 & Hiroko Takahashi/高橋博子. Kaku no sengoshi: Q ando A de manabu genbaku genpatsu hibaku no shinjitsu/核の戦後史 : Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実. Osaka-shi Chuo-ku/大阪市中央区: Sogensha/創元社, 2016. Kazumi Shiba/柴一実. Sengo nihon no shogakko rika gakushu shido yoryo oyobi kyokasho no seiritsu […]

出版物紹介: “A Friend in Need: Esther B. Rhoads, Quakers, and Humanitarian Relief in Allied Occupied Japan, 1946–52″[U.S.-Japan Women’s Journal: Nov. 2016]

メリーランド大学歴史学部で長年教鞭をとられていたマーリン・メイヨー教授が、昨年2016年に発表された論文を紹介します。タイトルは「A Friend in Need: Esther B. Rhoads, Quakers, and Humanitarian Relief in Allied Occupied Japan, 1946–52」で、Esther B. Rhoads(エスター・ローズ)氏の活動に関する論文です。ローズ氏は1946年から1960年の間日本に滞在し、Licensed Agencies for Relief in Asia (LARA=ララ)の代表者の一人として活躍しました。

占領期研究、新刊紹介(2015年) – Part II

今年プランゲ文庫が購入した占領期研究に関する図書(全て2015年発行)紹介、Part IIです。Part Iはこちら、2014年発行の出版物についてはこちらをご覧ください。       熊野留理子. 日本教育占領. (Kashiwa-shi: Reitaku Daigaku Shuppankai, 2015) 明田川融. 占領期年表 : 1945-1952年 : 沖縄· 憲法· 日米安保. (Ōsaka-shi: Sōgensha, 2015) マイク・モラスキー. 闇市: Black Market. (Tōkyō: Kōseisha, 2015) 小林英夫. 甘粕正彦と李香蘭 : 満映という舞台. (Tōkyō: Bensei Shuppan, 2015)

出版物紹介: 参考書誌研究第77号[国立国会図書館利用者サービス部:2016年3月]

『参考書誌研究』は国立国会図書館におけるレファレンス業務や研究者の資料研究に役立つ専門書誌などに関わる記事を幅広く掲載している刊行物です。第77号では、国立国会図書館が1977年以降進めてきた日本占領関係資料の収集事業を特集しており、2015年2月に東京本館で行われた当文庫室長巽由佳子の発表『プランゲ・ネットワーク』が掲載されています。出版から半年を経て2016年10月にオープンアクセスとなり、こちらからご覧いただくことが可能です。

出版物紹介: 『占領下の児童出版物とGHQの検閲』―ゴードン・W・プランゲ文庫に探るー[共同文化社発行、2016年6月]

谷暎子. 占領下の児童出版物とGHQの検閱 : ゴードンW.プランゲ文庫に探る. 共同文化社, 2016.  本書は、プランゲ文庫に所蔵されている児童を対象とした本、雑誌、新聞、紙芝居などの出版物を包括的に考証し、GHQの児童出版物に対する検閲の実態を明らかにした書籍です。プランゲ文庫所蔵の児童出版物をつぶさに研究した著者により、占領下において少なくとも約8000タイトルの児童書、375種の児童雑誌、292誌にもおよぶ児童新聞が日本全国で発行されていたことが確認されました。この史実により、占領期は、児童文学史および文化史上、多種多様な児童出版物が刊行されたまれに見る時代であるとの見解が示されています。この書籍で紹介された新聞は、すべてプランゲ文庫に所蔵されており、当文庫で閲覧が可能です。 この記事は著者の許可を得て掲載しています。

占領期研究、新刊紹介(2015年) – Part I

今年プランゲ文庫が購入した、占領期研究に関する図書(全て2015年発行)の一部を紹介します。これらは当文庫館内にて自由に閲覧が可能です。また当大学のマッケルディン図書館でも所蔵しており、そちらでは貸出も可能です。 2014年発行の本に関しては、こちらをご覧下さい。なお、”Casualties of history : wounded Japanese servicemen and the Second World War” の著者のLee Pennington氏は、20世紀ジャパン・リサーチ・アワード2004-2005年の受賞者です。 Lee Pennington. “Casualties of History : Wounded Japanese Servicemen and the Second World War” (Ithaca: Cornell University Press, 2015.) Marcel Boldorf and Tetsuji Okazaki. “Economies Under Occupation : The Hegemony of Nazi Germany and Imperial Japan in World War II” (London: Routledge, […]

出版物紹介:「漫画少年物語:編集者加藤謙一伝」

占領期が始まると共に、子ども向け雑誌の創刊数は劇的に増加しました。しかし多くの出版社はすぐ、紙不足や人気作家の確保など、様々な現実的問題に直面します。他の雑誌との売り上げ数競争も、各編集者が最も頭を悩ます事柄だったことでしょう。 今日ご紹介する、「「漫画少年」物語:編集者・加藤謙一伝」(都市出版, 2002)は、そんな戦後の出版業界の様子を垣間見ることができる、貴重な本と言えます。タイトル通り、この本は戦前は講談社の「少年倶楽部」編集長をつとめ、戦後に「漫画少年」を創刊した加藤謙一氏の伝記です。著者の加藤丈夫氏は謙一氏の息子です。 プランゲ文庫は、「少年クラブ」(Prange Call No. S2192)も「漫画少年」(Call No. M91)も所蔵しています。また、プランゲ文庫の資料は民間検閲局(CCD)が検閲目的で集め保管していたものであることから、雑誌の付録も非常に綺麗な状態で保管されていることが特記できます。本書では、いかに付録が「少年クラブ」と「漫画少年」の両誌が広く子どもたちに受け入れられる重要な要素となったかを書いています。雑誌を購入早々、喜々として付録を作った思い出は、今も当時を生きた人々の心に深く残っているのではないでしょうか。本書でも、遠藤周作氏、坂田寛夫氏、東海林さだお氏、尾崎秀樹氏の4名が付録の思い出を語った、「文藝春秋デラックス」(1975年の漫画特集号)における座談会の様子が引用されています。(pp.140-142.) 下の画像は、「少年クラブ」第36巻第11号11月号(11/1/1949)の付録をカラーコピーし、プランゲスタッフが実際に作ってみたものです。付録デザインは中村星果氏によるものです。中村星果氏考案の付録については本書のpp. 138-140に詳しく書かれています。