Tag Archive | 労働

労働関係資料特集:ジョン・R・ハロルド文書より

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 GHQ・SCAPは占領政策の一環として、日本人に民主的社会における労働組合の重要性を教えようとしました。 大量のパンフレットを配布する事も、この政策の拡散運動の一例でした。以下のパンフレットはジョン・R・ハロルド文書より。 Advertisements

労働関係資料: ポスター

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 今日はポスター資料群の中から、農業復興会議・農業協同組合組織協力本部が発行した「農民かべしんぶん」を紹介します。 第1号は「今度こそ俺らが組合おらが手で」と題され、農業協同組合を「働く農民が働く農民のためにつくるのだ!」と声をあげています。そして農業復興会議の使命の一つとして「農村の民主化」「農民の解放」を謳っています。「民主勢力」と書かれた手が「悪徳地主」「反動分子」「悪徳官僚」といった「害虫」を葉から取り除いている絵が印象的です。     1948年7月に発行された第五号では農林復興金庫や供出と税金の免除を提唱し、開拓者に資金と資材の提供を呼び掛けます。徴税に対しても、農民の団体交渉の承認を要求しています。また農業恐慌が迫り寄っていると注意を呼びかけ、協同組合など団体の力で危機を突破しよう、と組合人に強く呼びかけます。 1948年10月の第七号では盗難や火災で財産を失わないために、農業協同組合に貯金をすることを勧めています。また、この号では農業協同組合が今後バッジや旗に使用する徽章を募集しており、賞金は一等一万円とのことです。ここで「農民は一人残らず農業協同組合人となるでしょう」と書いています。   画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。またこれらのポスターはデジタル化されており、プランゲ文庫館内にて閲覧頂けます。

5月1日:メイデ―

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 今日5月1日はメイデーです。プランゲ文庫は1949年のメイデーに関するポスターを2枚所蔵しています。 こちらは日本かべ新聞社が1949年3月28日に発行した「週刊われらの娯楽版 」の29号です。「第20回メーデーへ!」と題されたこのポスターでは、労働者の生活を圧迫する低賃金や強制徴税などに一丸となって立ち向かう労働者を描いています。 2枚目も同じく「週刊われらの娯楽版」の30号(1949年4月4日発行)で、こちらもタイトルは「第20回メーデーへ!!」です。このポスターでは労働者によって弾劾される吉田茂首相を描いています。「首相閣下!この凄いメーデーのデモをご覧下さい」と言われた吉田首相の返答は「ウーム。早速非メーデー委員会をつくらにゃ」とあります。 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。また、どちらのポスターもデジタル化されたものをプランゲ文庫館内にてご覧いただけます。

労働関係資料: 「婦人問題について」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 3月は Women’s History Month です。これにちなみ、今日は労働関係資料の中から「婦人問題について 」山川菊榮著 [編集千葉縣勞政課勞働敎育係] (Prange Call No. HD-0674) を紹介します。 千葉縣勞働敎育パンフレット の第一集として1948年に非売品として出版されたこの小冊子は、山川菊榮氏の講演会(1947年、千葉県労政課主催)の記録です。労働省婦人少年局長の山川菊榮氏は「婦人問題について」と題した講演で、婦人を取り巻く問題をわかりやすい言葉で説明し、その打開策を提案します。例えば5ページ目では「日本が今のようなみじめな状態に陥つたのは、全く國民のひとりひとりが自主的に行動する能力がなかつたためなのです」と前置きし、その上で「婦人は政治の動き、社會の進む方向をよく注意し、よく理解して選擧權を行使し議員を監視しなければなりません….. 婦人は婦人の地位の向上のため、勞働條件の改善のため、組織の力をもち、政黨や勞働組合や婦人團體を通じて活動しなければなりません」と述べています。 また、働く婦人と家庭婦人の文化との区別を考慮し、労働婦人文化の特質を述べてほしいとの質問に対しては、「勞働婦人の文化としては家庭勞働の合理化が第一」で「それにより得た暇を知識向上のために利用し文化の向上に努めることば必要」と述べ、「家庭婦人と勞働婦人とは別々の人種ではなく、同じ人なのですから、その生活の文化の面での必要は共通のものと考えます」と締めくくっています。 「婦人問題について」は既にデジタル化されており、プランゲ文庫及び国立国会図書館デジタルコレクションにて館内限定で閲覧が可能です。

「New Japan」:ジョン・R・ハロルド文書より

「ジョン・R・ハロルド・ペーパー」(John R. Harold Papers)は、連合国軍最高司令官総司令部(SCAP)労働課で労使関係責任者代理の職に就いたジョン・R・ハロルド氏の関係資料です。この資料群に含まれる「New Japan」という資料を今日は紹介します。「New Japan」は占領期3年目に入る日本を様々な方面から観察・分析しています。例えば労働省の設立や労働基準法、および働く女性の状況などが詳しく説明されています。

労働関係資料特集:「勞働協約と團體交涉」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 今日は「勞働協約と團體交涉」松井七郎著 (東京: 巌松堂書店, 1948) の紹介です。(Prange Call No. HD-0721) 同志社大学法学部教授の松井七郎氏が執筆した本書は、労働組合などによる団体交渉の意義や方法などを詳しく述べています。民間検閲局(Civil Censorship Detachment – CCD)に提出されたゲラによると、最初は最高司令部(GHQ)労働顧問のウィリアム・H・マックファーソン氏 (William H McPherson) による序文が掲載される予定でした。しかしその序文は全文削除(Delete)処分となり、また本文にてマックファーソン氏をはじめとする他のGHQ関係者への謝辞も全て削除されることになったようです。下記の写真にて出版されたものと削除処分を受けた痕跡が見てとれるゲラを見比べてみて下さい。 「勞働協約と團體交涉」は既にデジタル化されており、プランゲ文庫及び国立国会図書館デジタルコレクションにて館内限定で閲覧が可能です。

労働関係資料特集:「Labor」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 今日は「Labor」([編集勞働省], 1949)の紹介です。(Call No. HD-1359) 内外労働シリーズ第5集として出版された「Labor」は、日本における労働関連情報をたくさんの写真や挿絵で伝える薄い冊子です。労働基準局の役割や労働組合の意義など基礎的な情報から始まり、女性や年少者の福祉や職業安定所についても詳しく紹介しており、一般的な労働階級の読者層を狙っているように見受けられます。 また労働省が民間検閲局(CCD)に提出したと見られる文書によると、この冊子の作成にあたりGHQ労働課労働教育係のジェームス・D. フーヴァー氏に連絡した上で着手したとのことです。企画や校正などにかかった日時をそれぞれ詳細に記録してあります。 「Labor」はデジタル化されており、プランゲ文庫及び国立国会図書館デジタルコレクションにて館内限定で閲覧が可能です。