Tag Archive | 労働

労働関係資料: 「婦人問題について」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 3月は Women’s History Month です。これにちなみ、今日は労働関係資料の中から「婦人問題について 」山川菊榮著 [編集千葉縣勞政課勞働敎育係] (Prange Call No. HD-0674) を紹介します。 千葉縣勞働敎育パンフレット の第一集として1948年に非売品として出版されたこの小冊子は、山川菊榮氏の講演会(1947年、千葉県労政課主催)の記録です。労働省婦人少年局長の山川菊榮氏は「婦人問題について」と題した講演で、婦人を取り巻く問題をわかりやすい言葉で説明し、その打開策を提案します。例えば5ページ目では「日本が今のようなみじめな状態に陥つたのは、全く國民のひとりひとりが自主的に行動する能力がなかつたためなのです」と前置きし、その上で「婦人は政治の動き、社會の進む方向をよく注意し、よく理解して選擧權を行使し議員を監視しなければなりません….. 婦人は婦人の地位の向上のため、勞働條件の改善のため、組織の力をもち、政黨や勞働組合や婦人團體を通じて活動しなければなりません」と述べています。 また、働く婦人と家庭婦人の文化との区別を考慮し、労働婦人文化の特質を述べてほしいとの質問に対しては、「勞働婦人の文化としては家庭勞働の合理化が第一」で「それにより得た暇を知識向上のために利用し文化の向上に努めることば必要」と述べ、「家庭婦人と勞働婦人とは別々の人種ではなく、同じ人なのですから、その生活の文化の面での必要は共通のものと考えます」と締めくくっています。 「婦人問題について」は既にデジタル化されており、プランゲ文庫及び国立国会図書館デジタルコレクションにて館内限定で閲覧が可能です。 Advertisements

「New Japan」:ジョン・R・ハロルド文書より

「ジョン・R・ハロルド・ペーパー」(John R. Harold Papers)は、連合国軍最高司令官総司令部(SCAP)労働課で労使関係責任者代理の職に就いたジョン・R・ハロルド氏の関係資料です。この資料群に含まれる「New Japan」という資料を今日は紹介します。「New Japan」は占領期3年目に入る日本を様々な方面から観察・分析しています。例えば労働省の設立や労働基準法、および働く女性の状況などが詳しく説明されています。

労働関係資料特集:「勞働協約と團體交涉」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 今日は「勞働協約と團體交涉」松井七郎著 (東京: 巌松堂書店, 1948) の紹介です。(Prange Call No. HD-0721) 同志社大学法学部教授の松井七郎氏が執筆した本書は、労働組合などによる団体交渉の意義や方法などを詳しく述べています。民間検閲局(Civil Censorship Detachment – CCD)に提出されたゲラによると、最初は最高司令部(GHQ)労働顧問のウィリアム・H・マックファーソン氏 (William H McPherson) による序文が掲載される予定でした。しかしその序文は全文削除(Delete)処分となり、また本文にてマックファーソン氏をはじめとする他のGHQ関係者への謝辞も全て削除されることになったようです。下記の写真にて出版されたものと削除処分を受けた痕跡が見てとれるゲラを見比べてみて下さい。 「勞働協約と團體交涉」は既にデジタル化されており、プランゲ文庫及び国立国会図書館デジタルコレクションにて館内限定で閲覧が可能です。

労働関係資料特集:「Labor」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。(開催期間は2017年9月~2018年7月)。これを受け、プランゲ文庫が所蔵する労働関係資料をブログで紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 今日は「Labor」([編集勞働省], 1949)の紹介です。(Call No. HD-1359) 内外労働シリーズ第5集として出版された「Labor」は、日本における労働関連情報をたくさんの写真や挿絵で伝える薄い冊子です。労働基準局の役割や労働組合の意義など基礎的な情報から始まり、女性や年少者の福祉や職業安定所についても詳しく紹介しており、一般的な労働階級の読者層を狙っているように見受けられます。 また労働省が民間検閲局(CCD)に提出したと見られる文書によると、この冊子の作成にあたりGHQ労働課労働教育係のジェームス・D. フーヴァー氏に連絡した上で着手したとのことです。企画や校正などにかかった日時をそれぞれ詳細に記録してあります。 「Labor」はデジタル化されており、プランゲ文庫及び国立国会図書館デジタルコレクションにて館内限定で閲覧が可能です。

ホーンベイク図書館展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」

現在メリーランド大学ホーンベイク図書館では、Special Collections and University Archivesが所蔵する労働関係資料を使った展示「For Liberty, Justice, and Equality: Unions Making History in America」が開催されています。開催期間は2017年9月~2018年7月です。 米国の労働組合運動は、様々な活動を通してより良い社会の構成に関わってきました。この展示では、公民権運動やLGBTQ団体と連携した運動そして移民の権利や男女平等権など、多様な観点から労働組合運動を見ていきます。    

全国安全週間

7月1日から一週間は「全国安全週間」。厚生労働省ウェブサイトによると、今年2017年は90回目の全国安全週間とのことです。 プランゲ文庫が所蔵する壁新聞に、1948年と1949年の全国安全週間に関するものがありました。(クリックで拡大します) まずは1948年6月発行の「安全衞生壁新聞 No.4」(日本産業福利協会発行)です。「全國安全週間始まる 職場を安全に健康に」という書き出しで始まるこのポスターは、職場の安全を保障するにはどのような事を心がけたらよいのだろうか、と問いかけます。また安全で健康な職場をつくるためには安全週間の間に大掃除をして心身ともに明るい職場を作ろう、と呼びかけています。     こちらは翌年1949年6月発行の「安全衞生壁新聞 No.13」(産業労働福利協会発行)です。民間検閲局(Civil Censorship Detachment – CCD)のスタンプによると、発行部数は2,000部。第二十三回目の安全週間を迎え「災害の数は、年によって消長がありますが、本當に安心して働ける職場になるのはまだまだです」と、更なる職場の安全確保を訴えています。ポスター下段では「事故の三大原因」として、「見ざる、聞かざる、言わざる」のフレーズを引用し「僕は見なかったんだ・僕は聞かなかったんだ・僕は知らなかったんだ」と書いています。 どちらのポスターも、画・構成は「榎本眞砂夫」とありました。これらの壁新聞はデジタル化されており、プランゲ文庫館内にてデジタル画像をご覧いただけます。閲覧をご希望の方は、こちらからお問い合わせください。

プランゲ文庫オープンハウス 2015

2015年10月22日、プランゲ文庫はGeorge Meany Memorial AFL-CIO Archive (Special Collections and University Archives) と共にオープンハウス・イベント 2015を開催しました。今年はAFL-CIO Archivesと共催ということで、当文庫の所蔵資料の中から労働関係の資料を選び、AFL-CIO Archiveの資料と共に展示を行いました。 オープンハウス 2013、2014のレポートもご覧ください。