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保存作業:折り目を伸ばす作業について

資料のデジタル化にあたり、事前に図書の折り目を伸ばす作業などが必要となることがあります。この資料「あふれる泉」(Prange Call No. 322-0069)は、数十ページにわたり、ページ角がひどく折りたたまれてしまっています。下記のスライドショーで、プランゲ文庫の保存作業担当スタッフが、折り目を伸ばす方法を詳しく紹介します。    

文学分野(詩・映画・演劇などに限る)のデジタル化終了

プランゲ文庫は、文学分野(詩・映画・演劇などに限る: 請求番号がPNで始まる図書)518点のデジタル化を終了しました。この分野には歌舞伎・能・謡・宝塚歌劇・漫画・落語に関する資料も含まれており、非常にバラエティに富んでいます。下記の例をご覧下さい。 大半の資料はカタログ化されておりませんが、当文庫館内にて簡易リストを閲覧いただけます。また、資料のデジタル画像も当文庫館内限定で公開しております。

教育図書のデジタル化開始

2015年8月より、当文庫は教育図書のデジタル化を開始しました。作業準備などに伴い、一部の教育図書の閲覧を一定期間制限しています。閲覧制限の該当請求番号はこちらのページで随時更新します。教育図書の概要及び検索方法についてはこちらの記事をご覧ください。 今後はデジタル化が終了した教育関係図書の中から、興味深い資料をシリーズとして紹介していきます。

Censored Newspaper Articlesのデジタル化: 画像の品質検査作業

Censored Newspaper Articlesのデジタル化についてシリーズでお伝えします。最終回の今回は、スキャン後の画像品質検査(QC – Quality Check)作業についてです。「メタデータ作成」(一回目)、「補修作業」(二回目)、「スキャンニング」(三回目)もあわせてご覧ください。 スキャンニングが終わると、最後はデジタル画像の品質検査作業(Quality Check – QC)を行います。QC作業後、全てのデジタル画像は最終保存場所に移され、アクセス用の画像は後ほど当文庫のデジタルコレクション上で公開される予定です。 Censored Newspaper Articles(CNA)は、2014年の3月~12月の間にデジタル化されました。2週間に一度、スキャンニングを担当するニチマイ株式会社から約1,000~4000画像がハードディスクに入れて送られてきます。ハードディスクにはアーカイブ用の画像(400 dpi TIFF)と、アクセス用の画像(400 dpi JPEG)が保存されています。 ハードディスクを受け取ると、品質検査作業担当のプランゲ職員は、まずTIFF画像を当図書館のサーバーに保存し、ディレクトリーリストを作成します。そして品質検査作業用のチェックシートに沿って、原物と画像を1点ずつ照らし合わせて検査を行います。CNAの場合は、1つのハードディスクに約200~1,100フォルダー分の画像が含まれていました。 品質検査はThumbsPlusというソフトを使い、下記の項目をチェックします。 全てのページがスキャンされているか 画像に不備が無いか ファイルネームが規定どおり付けられているか 正しいサイズで文書類がスキャンされているか 画像の解像度、サンプリング・レート、カラー・スペースは正しく記録されているか 更に全体の10%の画像には、Photoshopを使い下記の項目もチェックします。 カラークリッピングのヒストグラム メリーランド大学が指定する、資料の著作権に関する文章 資料の最初と最後のページにおける、ボーダーライン付近の色変化 なんらかの問題が発見された場合は、プランゲ職員がそれらをニチマイ株式会社に報告します。再スキャンなどを経て問題が解決されると、ニチマイ株式会社は新しい画像をFTPサーバーを通じて当文庫に送信します。プランゲ職員は新しい画像を再度チェックし、問題がなければその画像を元のハードドライブに上書き保存します。そして最終保存のためハードディスクを当大学のIT部署に送り、一連の作業は終了となります。

Censored Newspaper Articlesのデジタル化: スキャンニング

Censored Newspaper Articlesのデジタル化についてシリーズでお伝えします。第三回目の今回は、スキャン作業についてです。第一回目の「メタデータ作成」、二回目の「補修作業」もあわせてご覧ください。 当文庫の図書リフォーマット事業のスキャンニングは、株式会社ニチマイ(米国事務所)に委託しています。ニチマイスタッフは当文庫の隣にスキャンニングルームを構え、毎日スキャンニングを行っています。Censored Newspaper Articlesのスキャンニングは、資料の形態や劣化状態など今まで行ってきた図書のスキャンニングとは違う点が多く出てきました。その為同フロアで作業をし、プランゲ職員とニチマイ職員が緻密に連絡を取り合いながら作業を進められたことは、プロジェクトの成功に大きく結びついたと考えられます。約15,000記事(約54,000枚の資料)のスキャニングは約9ヶ月で終了しました。ニチマイ職員によるスキャンニングの様子は、下記のスライドショーをご覧ください。

Censored Newspaper Articlesのデジタル化: 補修作業

Censored Newspaper Articlesのデジタル化についてシリーズでお伝えします。第二回目の今回は、スキャン前の補修作業についてです。第一回目の「メタデータ作成」もあわせてご覧ください。 戦後は用紙が極端に不足し、出版社は品質の悪い酸性紙・リサイクル紙の使用を余儀なくされました。特に新聞やそのゲラは後世に残すものという位置づけではなかった為、大半が質の悪い紙に印刷され、劣化が非常に進んでいます。このため、当文庫が昨年デジタル化を終了したCensored Newspaper Articles(CNA)のデジタル化においては、事前補修作業が必要となる資料が多数ありました。なお図書のデジタル化では、主にスキャン後に保存作業をします。以前に紹介した「劣化資料保存用の箱」もそのひとつの例です。 CNAの手書き原稿やゲラには、オニオンスキン紙と呼ばれる非常に薄い紙が使用されているものも多くみられました。これらは長年の間に破れやしわが発生しており、スキャンが難しい状態です。また錆びたホッチキス・ピンがとめてあったり、複数の写真がくっついてしまったりしたものもありました。全ての資料の劣化状態を職員がスキャン前に確認し、スキャン過程で支障が出てくると思われる酷い折り目を伸ばす作業などを事前に行いました。 なお、事前補修作業が不可能な資料も一部あり、それらはできるだけ内容が判読できる形でスキャンしました。 下記のスライドショーはホッチキスと糊の取り外しです。

Censored Newspaper Articlesのデジタル化: メタデータ作成

Censored Newspaper Articlesのデジタル化についてシリーズでお伝えします。初回は「メタデータ作成」についてです。 プランゲ文庫は18,047タイトルの新聞に加え、「検閲を受けた新聞記事」Censored Newspaper Articles (CNA)を約15,000記事所蔵しています。CNAは手書き原稿、ゲラ、検閲文書、電報などで成り立ちます。CNAのメタデータ作成作業は2013年3月から始め、デジタル化は2014年3月にスタート、そして2014年12月にプロジェクトは全て終了しました。CNAのデジタル画像及び簡易リストは、現在プランゲ文庫館内での閲覧限定となっております。 メタデータ作成においては、「新聞・通信社名」「記事発行予定日」「検閲日」「ヘッドライン」「検閲処分の種類」「検閲官名」「ページ数」など、様々な情報を採録しました。 CNAは主に「Foreign News」と「Local News」に属し、1947年と1948年の資料が多数を占めます。(1945年・1946年・1949年も多少あり)「Local News」は日本国内の新聞・通信社が民間検閲局(CCD)に提出した記事と見られ、多くが日本語手書き原稿や日本語ゲラとなっています。 一方「Foreign News」は、主に海外の通信社(APやロイターなど)による英語電報と、その日本語翻訳ゲラなどです。ほとんどが英語資料ですが、韓国語・ロシア語・フランス語による電報も見られます。「Local News」と「Foregin News」以外には、九州地方を担当していた「District III」CCDオフィスの文書や、毎日新聞と読売新聞による「電光ニュース」もCNAに含まれています。各画像は「Local News」「Foreign News」「District III」「電光ニュース」のサンプルです。クリックで拡大します。 CNAについてのご質問は、prangebunko[at]umd.edu までご連絡ください。またFlickr ページにもCNAのサンプル画像を70枚載せておりますので、そちらもご参照ください。