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オーラル・ヒストリー特集: ウィリアム・キネス・ブンス氏(William Kenneth Bunce)

マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズに収められているインタビューをオーラル・ヒストリー特集としてひとつずつ詳しく紹介していきます。現時点で29件のインタビューは筆記録をオンライン上で公開しています。その他の筆記録および音源はプランゲ文庫館内にてご利用頂けます。これまでのオーラル・ヒストリー特集はこちらのページをご覧ください。 本日8月31日はウィリアム・キネス・バンス氏(William Kenneth Bunce)の誕生日です。 メリーランド大学歴史学部のマーリン・メイヨー教授は1980年3月18日、 “Oral Histories with Americans Who Served in Allied Occupied Japan” プロジェクトにてバンス氏(8/31/1907 – 7/23/2008)のインタビューを行ないました。 バンス氏は1943年米海軍予備部隊に入隊、その後コロンビア大学において国際管理の修士課程を修了します。占領期にはSCAPの宗教文化資源課長(Chief of the Religious and Cultural Resources Division)を勤め、日本における文化的・宗教的・社会的・学術的機関の非軍事化に関わりました。バンス氏は1945年、国家神道を廃止する「神道指令」を書いた人物としても知られています。占領期後は在日米国大使館に勤務し、その後1971年の退職までは米政府関連職に就きました。 また国立国会図書館では、トルーマン大統領図書館ににてマイクロフィルム撮影で収集した「ウィリアム・ケネス・バンス文書」が利用に供されています。 マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズのページで、このインタビューの筆記録をダウンロードできます。 Advertisements

オーラル・ヒストリー特集:エマーソン・シェーピン氏(Emerson Chapin)

マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズに収められているインタビューをひとつずつ詳しく紹介していきます。現時点で、29件のインタビューについては筆記録をオンライン上で公開しています。その他の筆記録および音源は、プランゲ文庫館内にてご利用頂けます。これまでのオーラル・ヒストリー特集はこちらのページをご覧ください。 7月31日はエマーソン・シェーピン氏(Emerson Chapin)の誕生日です。シェーピン氏(1920-2003)はニューヨーク・タイムズの海外特派員を長く勤めた人物です。シェーピン氏は1945年9月末に、占領軍の一員として日本へ到着しました。1946年には除隊しますが同年日本に戻り、民間情報教育局(Civil Information and Education Section = CI&E)に勤務、雑誌の記事分析業務に携わりました。民間情報教育局が解体された後は、連合軍翻訳通訳部局(Allied Translator and Interpreter Service = ATIS)にて同様の任務に就きました。シェーピン氏は1950年の7月10日に日本を離れました。 2015年、シェーピン氏の息子であるディビット・シェーピン氏により、404枚のスライドと236枚の写真が当文庫に寄付され、Emerson Chapin Photographs and Slidesと命名されました。この資料群の検索・利用に興味のある方は、prangebuno@umd.eduまでご連絡ください。

オーラル・ヒストリー特集:ジュリウス・ベーシン氏(Julius Bassin)

マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズに収められているインタビューをひとつずつ詳しく紹介していきます。現時点で、29件のインタビューについては筆記録をオンライン上で公開しています。その他の筆記録および音源は、プランゲ文庫にてご利用頂けます。これまでのオーラル・ヒストリー特集はこちらのページをご覧ください。 弁護士で国務省職員だったジュリウス(ジュールス)・ベーシン氏は1945年、ダグラス・マッカーサー元帥の元で日本との平和条約締結交渉に関与しました。1946年にベーシン氏は陸軍を離れ、連合国軍最高司令官総司令部(SCAP)の法務局課長を占領終了まで勤めました。1952年には東京のアメリカ大使館にて法律部門専門の大使館員となりました。 メリーランド大学歴史学部のマーリン・メイヨー教授は1979年10月2・9日、 “Oral Histories with Americans Who Served in Allied Occupied Japan” プロジェクトにてベーシン氏のインタビューを行ないました。マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズのページで、このインタビューの筆記録をダウンロードできます。また音源はメリーランド大学図書館ホーンベイク図書館の閲覧室(Maryland Room)にて利用に供されています。 2015年、ジュリウス・ベーシン氏の息子であるN. ジェイ・ベーシン氏により追加資料がプランゲ文庫に寄付されました。この追加資料には、ベーシン氏が日本に行く前の資料も含まれています。写真アルバムや招待状などはデジタル化がすでに終了し、当大学図書館のデジタルコレクションにてご覧いただけます。追加資料に含まれるビデオなどはまだ未整理状態です。ご興味のある方は、こちらからご連絡ください。

ビクター・デルノア展 [長崎原爆資料館]

当メリーランド大学図書館が、「ビクター・デルノア・ペーパー」のデジタル画像を長崎市へ寄贈することを記念し、長崎原爆資料館で現在「ビクター・デルノア展」が開催されています。 ビクター・デルノア中佐(Lt. Colonel Victor E. Delnore)は、1946年から1949年まで占領軍長崎軍政部司令官として長崎県の復興、秩序安定に力を注いだ人物です。 ビクター・デルノア展について詳しくは、長崎原爆資料館の企画展示室ウェブページをご覧下さい。

iSchool (メリーランド大学図書館学学科)インターン生より (2017) – Mead Smith Karras Papers

[本記事はAshley Victoria Haddix(2017年秋学期 iSchool Field Studies インターン)による寄稿です。彼女のインターンについての記事はこちらからどうぞ] ゴードン W.プランゲ文庫のインターンシップでは、ミード・スミス・カラス・ぺーパー(Mead Smith Karras Papers)を整理する仕事を任されました。 ミード・スミス・カラス氏(Mead Smith Karras)は、1946~1949年の間エコノミストとしてSCAPの労働課に勤務し、労働省婦人少年局(Women’s and Minor’s Bureau)の新設や、労働基準法を通じて女性と子どもの労働環境を改善するため奔走しました。 カラス・ペーパーには、GHQの正式な月報が含まれており、ここには賃金や労働立法、労働組合員や労働組合運動などの情報が多く記録されています。これらの月報からは、戦後復興に向かう日本において国民の労働に対する考え方などが常に変動していたことが見て取れます。 また、紙芝居やGHQの労働課が作成したポスターなど、ユニークな資料もカラス・ペーパーに含まれています。ポスターには、未成年が働く場合の安全確保や、女性が労働組合を結成する手助けをする情報などが記載されています。カラス氏が1949年に日本を去る際、労働省婦人少年局の各地方の代表者から送られた感謝状もありました。これらの手紙は、カラス氏が戦後の日本女性の労働環境改善において多大な功績を残したということだけではなく、働く女性達と個人的な親交を深めていたことを象徴する資料と言えます。 カラス・ペーパーを整理し終わり、この資料群は戦後日本を理解するために非常に重要な資料だと改めて感じました。カラス・ペーパーは下記のウェブサイトから詳しく検索できます。 https://archives.lib.umd.edu/repositories/2/resources/1419

オーラル・ヒストリー特集:キー・コバヤシ氏(Key Kobayashi)

マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズに収められているインタビューをひとつずつ詳しく紹介していきます。現時点で、29件のインタビューについては筆記録をオンライン上で公開しています。その他の筆記録および音源は、プランゲ文庫館内にてご利用頂けます。これまでのオーラル・ヒストリー特集はこちらのページをご覧ください。 3月11日はキー・コバヤシ氏(Key Kobayashi)の誕生日です。 メリーランド大学歴史学部のマーリン・メイヨー教授は1978年10月18・25日、 “Oral Histories with Americans Who Served in Allied Occupied Japan” プロジェクトにてキー(キヨカズ)・コバヤシ氏(3/11/1922 – 11/15/1992)のインタビューを行ないました。 マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズ の102件のインタビューには、コバヤシ氏を含む日系アメリカ人(二世)のインタビューもいくつか収められています。コバヤシ氏はインタビューの中で、日系アメリカ人としてのカリフォルニア州での生活や、彼の家族が Gila River War Relocation Center に収容された際の思いなどに言及しています。 コバヤシ氏は1944年に徴兵され、ミネソタ州のSnelling基地にあったMilitary Intelligence Service Language Schoolに配属されました。ちなみにこの学校の卒業生約6千人は、第二次世界大戦中は太平洋戦線、そして占領期には日本に派遣されることになります。コバヤシ氏は1945年、Allied Translator and Interpreter Section (ATIS)(連合軍翻訳通訳部局)の一員としてマニラそして日本に派遣されます。日本ではCounter Intelligence Corps (CIC)に転任されました。1948年に除隊となりましたがまた軍に戻り、韓国・日本に駐留しました。帰国後は米国特許庁に勤め、そして米議会図書館にて日本語コレクションのAssistant Head of the Japanese Sectionとして25年勤務しました。 マーリン・メイヨー・オーラル・ヒストリーズのページで、このインタビューの筆記録をダウンロードできます。また音源はメリーランド大学図書館ホーンベイク図書館の閲覧室(Maryland Room)にて利用に供されています。

iSchool (メリーランド大学図書館学学科)インターン生より (2017)

[本記事はAshley Victoria Haddix(2017年秋学期 iSchool Field Studies インターン)による寄稿です] ゴードン W.プランゲ文庫のインターンシップでは、ミード・スミス・カラス・ぺーパー(Mead Smith Karras Papers)資料を整理する仕事を任されました。私はこれまで一つの資料群を整理したことがありませんでしたが、このインターンシップは整理方法だけではなく、ミード・スミス・カラス氏についても詳しく研究できる機会だと思い、とても興味深く思ったことを覚えています。カラス氏と同じように私も20代の時に日本に3年間住んでおりましたので、彼女に対して更に親近感を感じました。 当初の予測よりもこの資料群を整理するのには時間がかかりましたが、それは劣化した書類などが多く含まれており丁寧に扱う必要があったからです。また資料を最終的に意味のある並びに直すことにも時間をかけ、自分のメモを何度も見直す作業がありました。月報、正式な覚書や通信記録などは時系列に並べました。一方で計8冊の写真アルバムに含まれる約2,500枚の写真や紙芝居・ポスターといった印刷物は大きさを基準に並べることにしました。最後に、この資料群を包括的に説明する文章を書くために、他の資料群の説明文をいくつも読みました。 このインターンシップでは、資料の整理方法についてたくさん学ぶ事ができました。私が特に気に入った資料は、紙芝居及び、大阪でカラス氏が講演を行った際に参加者が提出した質問書です。紙芝居は未成年の労働者に彼らの権利について教える目的で作成されたようです。また質問書からは、戦後の働く女性たちが抱えていた問題や赤裸々な考えなどが読みとれます。 このインターンシップのカラス・ペーパーの整理は本当に素晴らしい経験となりました。また日本の戦後歴史についても勉強する良い機会でした。