Tag Archive | 紙芝居

幼児向け紙芝居・人形劇関連図書:文学分野より

昨年デジタル化が終了した文学分野(詩・映画・演劇関連図書に限る. 請求番号がPN-で始まるもの)には、幼児向け紙芝居・人形劇関連の図書が6冊含まれます。これらは、紙芝居や人形劇を通じてどのように幼児教育を進めるのか、またその為にはどのようなストーリー構成が好ましいのか、といった内容を幼児教育者が学べる図書のようです。 興味深い資料としては、佐木秋夫著作の「紙芝居のやり方作り方 : 附やさしくて面白い指人形劇の仕方」(Prange Call No. PN-0140)があります。これは人民新聞社出版部が発行しており、目次には「装幀 イワサキ・チヒロ」との記載が見られます。またp. 7では検閲に言及していますが(下記に本文から引用)検閲処分の跡は見受けられません。 引用「….作品はすべて聯合軍司令部の檢閲がいる。賣つているものは、すべて檢閲を經ている。自作のものでも、おおやけに使うにはやはり檢閲がいる。東京、大阪、福岡の民間檢閲部に、畫と脚本(三通)と英文梗概を提出する。協會は手續き上の便宜をはかる。古い作品は未檢閲のが多いから、注意を要する。日本政府の檢閲は一切ない。」(p. 7) 下記は一例です。文学分野(詩・映画・演劇関連に限る. 請求番号がPN-で始まるもの)図書はカタログ化されておりませんが、当文庫館内限定で簡易リスト及びデジタル画像をご覧頂けます。 Advertisements

検閲された紙芝居、大分別府市で見つかる[朝日新聞Digital 3月15日付記事より]

3月15日付の朝日新聞記事(朝日新聞Digital)によりますと、大分別府市立図書館で、検閲を受けた紙芝居が5冊見つかったとのことです。(記事名:「紙芝居にGHQの検閲 観光地のバス巡りなど5冊」) 占領期に大分県で出版された雑誌などを調べる「大分プランゲ文庫の会」と別府市立図書館が共同で探し出したと報道されています。見つかった紙芝居は1948年前後に制作されたと見られ、検閲を示すスタンプや検閲官の署名なども確認できるとのことです。 下記は「世界の別府」の画像で、ブログ掲載の許可を頂いています。(所蔵: 別府市立図書館 提供: 白土康代先生) 「占領下の新聞 別府から見た戦後ニッポン」(白土康代著, 弦書房, 2015)の記事も併せてご覧ください。

紙芝居台本

以前こちらのブログ記事で、ジョン・R・ハロルド文書に含まれる紙芝居を紹介しました。この紙芝居は、労働組合・運動の概念を民衆に教育するためにSCAPが作成したものです。 これとは別に、当文庫は子どもを対象にした22点の紙芝居台本を所蔵しています。これらは既にデジタル化されており、プランゲ文庫デジタル児童書コレクションにて公開しています。メリーランド大学カレッジパーク校キャンパス内では全デジタル画像がご覧頂けます。ただし著作権保護の為、キャンパス以外では書誌情報と表紙のサムネイルのみの公開となっております。なお国会図書館デジタルコレクションからも全デジタル画像をご覧頂けます。(国会図書館館内からのアクセス限定) 所蔵する紙芝居台本の例: 江戸ッ子せいちゃん(マンガ) (Prange Call Number: 545-001) ポンポコポンチャン (Prange Call Number: 545-016) マンガ ソンゴクウ (Prange Call Number: 545-018) 一部の台本は検閲処分を受けたと思われます。下記は、番ちゃんの手柄 (Prange Call No. 545-013)の一部です。「削除」の処分を受けた箇所が見受けられます。 占領期の紙芝居に関しては、下記の先行研究があります。 Orbaugh, Sharalyn. “How the Pendulum Swings: Kamishibai and Censorship under the Allied Occupation.” 「検閱・メディア·文学 : 江戶から戦後まで」 (鈴木登美 … [et al.] 編. 2012. 東京, 新曜社.) 山本武利, “紙芝居 : 街角のメディア” (2000. 東京, 吉川弘文館.)

ジョン・R・ハロルド文書

連合国軍最高司令官総司令部(SCAP)労働課で、労使関係責任者代理の職に就いたジョン・R・ハロルド氏の関係資料を紹介します。 ハロルド氏は日本民衆に対する労使関係教育に力を注ぎ、労働関係調整法(1946年)の制定・施行にも携わりました。当文庫が所蔵する「ジョン・R・ハロルド文書」は、個人メモ、書簡、報告書、新聞切り抜き、パンフレット、雑誌記事などで構成されており、これらは占領期の労働政策を総合的に見る上で非常に重要な資料と言えるでしょう。 上のスライドショーは、ハロルド文書の中でも特殊な資料で、労働組合・運動の概念を民衆に深く浸透させるためにSCAPが作成した紙芝居です。同報された文書には、”Dick Deveral, Chief of the Labor Education Branch of the Labor Division, SCAP, developed these paper theatres as part of the educational efforts for the Japanese Trade Unionist.” とあります。(左の画像をクリックで拡大)この紙芝居は、木で作られたフレームと共に保管されています。当時は街角で頻繁に見られた紙芝居というメディアを使い、労働教育を広めようとしたSCAPのアイデアが興味深く見て取れます。 ハロルド文書はマイクロ化されており、それらはマッケルディン図書館(McKeldin Library) 1階で自由に閲覧できます。原物、及びコピーは当文庫にて保管していますので、閲覧をご希望の方は、prangebunko[at]umd.eduまでご連絡ください。 参考資料: Guide to the papers of John R. Harold – Harold, John R.  (Call Number: HD8726.5 .H37 1998, 5 microfilm reels) […]