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婦人画報 「生命の灯:雷おやぢ」(1949年8月)

74年前の今日8月9日、長崎に原子爆弾が投下されました。 1949年8月発行の婦人画報には永井隆氏(1908-1951)による「生命の灯: 雷おやぢ」と題された記事が掲載されました。永井隆氏は長崎で被爆し、その経験を文章にして残しました。著書の中では「長崎の鐘」(Prange Call No. D-0336)がよく知られています。 この記事で永井隆氏は、昭和天皇が見舞いに来た際の事を詳しく書いています。永井氏の子どもたちも同席していました。記事には永井氏が顕微鏡を使って硏究をしている様子を映した写真も掲載されています。

1948年7月20日: 国民の祝日に関する法律、公布・施行

71年前の今日1948年7月20日、国民の祝日に関する法律が公布、施行されました。この法律の施行により、それまでの祝日が廃止されたり改称されたりしました。例としては11月3日の文化の日や11月23日の勤労感謝の日などが挙げられます。 「法律のひろば」(Prange Call No. H768)という雑誌に1949年1月に掲載された「新しい祝日」という記事は、法律の全文を紹介し、各祝日の詳しい解説を提供しています。著者は最後に次のように締めくくります: “要するに憲法記念日を置き、文化の日や勤労感謝の日を設け、成人の日やこどもの日までも祝日と定めたこの法律が、終戦後ともすれば萎靡沈滞しがちな同胞諸君に対して、祖國再建のために伸びゆく喜びと祝いを與え、明朗闊達な気分を喚起するよすがともなれば、まことに幸せであると言わなければならない。” 一方1948年8月1日に「佛教思潮」(Prange Call No. B215)に掲載された「國民の祝日の制定」という記事は、新しい祝日には宗教的な意味合いを持つ祝日は含まれていない事に言及しています。当初クリスマスを国際親善日とする案もあったが、そうすると花まつりも取り入れるべきだという議論がおこったと述べています。最終的には「國定の祝祭日中に宗教的な行事を入れることの不当を論ずる意見もあって、宗教行事はすべて除外されることになった」そうです。  

企画展「西村伊作とその子供たち」ルヴァン美術館

6月10日より企画展「西村伊作とその子供たち」が長野県のルヴァン美術館にて開催されています。ウェブサイトによると、西村伊作(1884 – 1963)の家族の歴史、そして子供たちの生き方を当時の写真や絵画を通して紹介する、とのことです。この企画展でプランゲ文庫が所蔵する雑誌がパネルで使われています。 開催期間は2018年6月10日~11月4日です。 *この記事はルヴァン美術館の許可を得て掲載しています。

雑誌特集:宮崎県で出版された雑誌

2015年3月より、約5,300点(約700タイトル)のプランゲ文庫所蔵雑誌が国立国会図書館のデジタルコレクションにて閲覧可能(館内閲覧限定)となりました。これらの雑誌を今後当ブログにてシリーズとして紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 シリーズ第十三回目の今回は、宮崎県で発行された雑誌を数点紹介します。 暖地農學. [2号(1948年10月)]. (Call No. D-85) 「暖地農學」は宮崎農林専門学校の暖地農学研究会が編集し、菊書房が発行した研究雑誌です。「南九州に於ける夏作物の灌漑必要性に就て」や「松樹害虫の防除」など、非常に専門的な論文が並びます。裏表紙には各論文の英語タイトルも記載されています。プランゲ文庫は第二号(1948年10月発行)のみ所蔵しています。     だんけつ. [3巻2号(1949年5月)]. (Call No. D-92) 国鉄労働組合宮崎支部の機関誌「だんけつ」の第3巻2号(1949年5月発行)は、計3か所の不許可(Disapproved)処分を受けており、民間検閲局(CCD)による文書も多く残されています。不許可処分の理由は「Indirect Criticism to U.S.A.」「Propaganda」「Leftist」の3点です。 動向. [3号(1949年7月)]. (Call No. D-249) 「動向」は宮崎市役所の職員組合文化部が出版した冊子です。厚生課、教育課、統計課等、様々な部署から、詩やエッセイの投稿が見られます。民間検閲局による文書は残されておらず、表紙には「Spot Checked」というスタンプが押されています。

雑誌特集:石川県で出版された雑誌

2015年3月より、約5,300点(約700タイトル)のプランゲ文庫所蔵雑誌が国立国会図書館のデジタルコレクションにて閲覧可能(館内閲覧限定)となりました。これらの雑誌を今後当ブログにてシリーズとして紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 シリーズ第十二回目の今回は、石川県で発行された雑誌を数点紹介します。 超然. [53号(1948年10月)].  (Call No. C-182) 金沢の第四高等学校時習寮の学生が発行した「超然」の第53号(1948年10月号)をプランゲ文庫は所蔵しています。論文、詩、短歌、俳句などが並び、50ページ未満のごく一般的な学生雑誌と言えます。しかし民間検閲局(CCD)の検閲官は内容に厳しく目を光らせていたことが、残された文書から見て取れます。一枚の検閲文書には「この雑誌を出版した学生は共産党に傾倒しかけているのではないか」と懸念を示す一文が残されています。 断崖. [1号(1948年7月)]. (Call No. D-88) 同じく学生雑誌の「断崖」は、金沢三高文芸部が1948年に発行したものです。プランゲ文庫には創刊号のみ残っており、続刊の有無は不明です。近隣の古本屋や眼鏡店の広告も掲載されており、出版にあたる経済的援助を受けたのでしょうか、表紙は2色刷りで本文の印刷もしっかりとしている印象です。内容は評論、創作エッセイ、詩、短歌などです。民間検閲局による文書も残っていますが、特に検閲処分を受けた形跡はありません。 怒涛. [7号(1949年3月)-8号(1949年7月)]. (Call No. D-316) 「怒涛」は石川県庁職員組合が発行した雑誌です。職員が自身の仕事と関係のある内容の投稿をしているものもあれば、ペンネームで面白いエッセイなどを掲載しているものもあり、バラエティに富んだ雑誌です。例えば第七号では公衆保健課の職員数名が「婦人と食生活」や「「メランコリー」はカルシウム不足」といった内容の論文を書いている一方で、第八号では「新祭日「老年の日」」と題された風刺漫画が掲載されています。

雑誌特集:島根県で出版された雑誌

2015年3月より、約5,300点(約700タイトル)のプランゲ文庫所蔵雑誌が国立国会図書館のデジタルコレクションにて閲覧可能(館内閲覧限定)となりました。これらの雑誌を今後当ブログにてシリーズとして紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。 シリーズ第十一回目の今回は、島根県で発行された雑誌を数点紹介します。 どうどがわ. [1949年2月] (Call No. D-223) 千鳥. [3号([1948年]] (Call No. C-33) 「どうどがわ」は島根県立大東高等学校校友会郷土調査班が発行した冊子です。内容は教員や学生の研究発表で、例として「八雲神話と出雲」や「三刀屋城附近の傳説」といった論文が掲載されています。 島師付属小学校同窓会が発行した「千鳥」は、卒業生による随筆や詩の寄稿、シリーズ物、住所録などが含まれます。最終ページには戦時中に破壊された校舎の復興レポート「母校復興状態」というコーナーもあります。プランゲ文庫が所蔵する第3号は全75ページで、同窓会誌にしては分厚い印象を受けますが、発行人が民間検閲局に提出した文書によると発行部数は80部とのことです。  潮音. [1号(1947年1月)] (Call No. C-155) 港町青年会が発行した「潮音」も、「千鳥」と同様に発行部数わずか60部の小規模な機関誌です。印刷の状態も悪く非常に読みづらいですが、表紙のタイトル下には折り紙のような飾り紙を使って色味を添えてあり、拘りが感じられます。理想に燃えている創刊の言葉を抜粋します。 「終戦後混沌たる嵐に吹きまくられ人々はいたづらに右往左往するあはただしい時を送ってきたが今こそ吾々はこの混迷より醒め満ち溢れる熱き意気と力をもってあくまで正しき理念を持し新日本建設に努力せねばなりません。」

祝:雑誌特集シリーズ10記事

国立国会図書館のデジタルコレクションにて館内閲覧可能 – 約5,300点(約700タイトル)- を、当ブログにて雑誌特集シリーズとして紹介してきました。2017年12月時点で、10都道府県の雑誌に関する記事を公開しています。10記事の内訳は京都府、北海道、鹿児島県、静岡県、熊本県、四国(愛媛県・高知県・徳島県・香川県)、愛知県、福島県、新潟県、長崎県です。近々、島根県と石川県の雑誌特集を予定しています。