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谷崎潤一郎、生誕130年

今日2016年7月24日は、谷崎潤一郎の生誕130年にあたります。これを記念して、当文庫が所蔵する谷崎関連資料を紹介します。

雑誌

中央公論第8号八月号(8/1/1946)に掲載が予定されていた「A夫人の手紙」です。Suppress(出版差し止め)処分を受けました。

図書

BLOG_Tanizaki_books_2016 谷崎潤一郎関連図書は、28冊所蔵しています。左の画像はクリックで拡大します。下記は一例です。

  • “友田と松永の話 ” (京都市 : 臼井書房, 昭和24 [1949]) Prange Call No. PL-56436
  • “小さな王国” (東京 : 文芸春秋新社, 1948.) Prange Call No. PL-56421
  • “痴人の愛” (東京 : 生活社, 昭和23 [1948]) Prange Call No. PL-56419

写真

BLOG_Tanizaki_photo_2016報道写真の中に谷崎潤一郎の写真がありました。

  • 共同通信 1948/10/29 第K5177号 谷崎潤一郎 Prange Call No. K1150 (写真向かって左)
  • サン 1948/12/1 NO.325 谷崎潤一郎 作家 Prange Call No. S1283
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ホームページを更新しました

BLOG_webpageホームページを更新し、室長とのアポイントメントをとる手続きが簡単になりました。是非ご覧下さい。

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1947年7月18日

Censored Newspaper Articles紹介の一環として、1947年の今日、7月18日に民間検閲局(CCD)へ提出された文書を紹介します。

1947年7月18日に時事新報が民間検閲局(CCD)に提出した社説は、一部削除(Delete)処分を受けました。(Prange Call No. 47-loc-0405) 「懷中物用心」と題されたこの社説は、内務省が推奨する「防犯運動」の一環としてスリ検挙に協力を求めると共に、スリ被害が急増していることについて読者に注意を呼びかけています。また最近のスリには新米の青少年が多いことに触れています。「青少年の犯罪激増は、戦後社会に於ける世界共通の現象で、それが敗戦國に於て特に顕著なことにも例外はない」との前置きの後、なぜ昨今の日本では青少年がスリに手を染めるのかを論じています。削除処分となった箇所を一部引用します。

「勿論、戦争による生活困窮と道義的堕落の影響であるが、特に我國の場合は、國民的な誇りを失ったことと、昔から我國の青少年を愛護し監督してきた家庭が、現実に壊滅したり又著しく権威を失ったことが、特に作用しているであろう・・・・(後略)」

日本語ゲラのデジタル画像は当文庫館内および国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧いただけます。

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宝塚歌劇関連図書:文学分野・雑誌より

昨年デジタル化が終了した文学分野(詩・映画・演劇関連図書に限る: 計518点)には、宝塚歌劇関連の図書・パンフレットが8点含まれます。また、当文庫は「歌劇」や「宝塚グラフ」に代表される宝塚歌劇関連雑誌も各種所蔵しています。文学分野の図書・パンフレットの書誌情報に関しては、当文庫館内にて簡易リストを閲覧いただけます。また資料のデジタル画像も当文庫館内限定で公開しております。

雑誌は全てマイクロ化が終了しており、国立国会図書館をはじめ、様々な大学・その他の機関で利用に供されています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

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1947年7月2日

Censored Newspaper Articles紹介の一環として、1947年の今日、7月2日に民間検閲局(CCD)へ提出された文書を紹介します。

1947年7月2日、多数の新聞社が殺傷事件に関する記事を民間検閲局(CCD)に提出しました。東京都中央区呉服橋の「サンタフェ」というダンスホール前で起こったこの事件は、「NYKビルのバッチ」を付けた人物が「前日の夜に二世を殴った」人物に報復に来たことから始まります。「NYKビルのバッチ」をつけた男は探している人物がいなかったため、無関係と思われる「サンタフェ」勤務の男性2人を外に呼び出しました。そして待っていた12~3名の男達と殴り合いに発展、ついには「サンタフェ」勤務の男性1人が短刀で刺され死亡、もう一人も重傷を負いました。その後犯人達は逃走したとのことです。

日本経済新聞、朝日新聞、第一新聞、時事通信、共同通信、毎日新聞、新報知、新夕刊、東京新聞、民報がそれぞれCCDに提出したゲラや手書き原稿が残っています。記事の書き方によって検閲処分箇所が多少異なるようですが、「NYKバッチ」と「二世」という言葉はどの記事でもDelete(削除)処分を受けているようです。画像は、日本経済新聞、共同通信、時事通信の記事に残されたCCD文書です。クリックで拡大します。その他の新聞の日本語ゲラデジタル画像は、当文庫館内および国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧いただけます。

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出版物紹介:「漫画少年物語:編集者加藤謙一伝」

MangaShonenMomogatari占領期が始まると共に、子ども向け雑誌の創刊数は劇的に増加しました。しかし多くの出版社はすぐ、紙不足や人気作家の確保など、様々な現実的問題に直面します。他の雑誌との売り上げ数競争も、各編集者が最も頭を悩ます事柄だったことでしょう。

今日ご紹介する、「「漫画少年」物語:編集者・加藤謙一伝」(都市出版, 2002)は、そんな戦後の出版業界の様子を垣間見ることができる、貴重な本と言えます。タイトル通り、この本は戦前は講談社の「少年倶楽部」編集長をつとめ、戦後に「漫画少年」を創刊した加藤謙一氏の伝記です。著者の加藤丈夫氏は謙一氏の息子です。

BLOG_M91MangaShonenプランゲ文庫は、「少年倶楽部」(Prange Call No. S2192)も「漫画少年」(Call No. M91)も所蔵しています。また、プランゲ文庫の資料は民間検閲局(CCD)が検閲目的で集め保管していたものであることから、雑誌の付録も非常に綺麗な状態で保管されていることが特記できます。本書では、いかに付録が「少年倶楽部」と「漫画少年」の両誌が広く子どもたちに受け入れられる重要な要素となったかを書いています。雑誌を購入早々、喜々として付録を作った思い出は、今も当時を生きた人々の心に深く残っているのではないでしょうか。本書でも、遠藤周作氏、坂田寛夫氏、東海林さだお氏、尾崎秀樹氏の4名が付録の思い出を語った、「文藝春秋デラックス」(1975年の漫画特集号)における座談会の様子が引用されています。(pp.140-142.)

下の画像は、「少年倶楽部」第36巻第11号11月号(11/1/1949)の付録をカラーコピーし、プランゲスタッフが実際に作ってみたものです。付録デザインは中村星果氏によるものです。中村星果氏考案の付録については本書のpp. 138-140に詳しく書かれています。

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挿絵の利用

以前こちらの記事で、出版物に処分を受けると修正する必要が出てくる為、多くの出版社が「自主検閲」の重要性に気づいたのではないか、と書きました。たとえ1語の削除でもその手間は惜しいものだったに違いありません。また手書き出版物の場合などは全て書き直すことは不可能に近かったでしょう。

下記は、この手間を最小限にするため独創性のある解決方法を編み出した本「初等朝鮮地理 : 全」(初等敎材編纂委員會)(Prange Call No. 301-0040 ; 301-0040g)の紹介です。出版社は在日本朝鮮人聯盟中央總本部とあります。民間検閲局(CCD)から削除処分を受けた箇所に挿絵を入れ込み、前後とのつじつまを合わせたようです。これにより削除処分を受けなかった箇所は変更する必要がなくなりました。下記のイメージをクリックすると拡大し、ゲラと出版されたものの比較ができます。

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