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日米学生会議 (JASC)参加者の訪問

2016年8月13日(土)、第68回日米学生会議 [Japan-America Student Conference (JASC)]の参加者70名が、メリーランド大学図書館を訪問しました。

ホーンベイク図書館にて、まずはメリーランド大学国際関係学部(Office of International Affairs)のJoe Scholten教授が挨拶をしました。その後参加者は当大学図書館のSpecial Collections and University Archivesが所蔵する日米学生会議アーカイブ(JASC Archives)と、プランゲ文庫をそれぞれ閲覧しました。

日米学生会議アーカイブは、写真、会議資料、ポスター、パンフレットなどが含まれます。参加者はペアになり、それぞれ資料を閲覧しました。またプランゲ文庫では、ポスター、雑誌、報道写真、被検閲資料を閲覧しました。各セッションの最後には感想を述べる機会を設け、参加者は印象に残った資料についてなど、意見交換を行いました。

 

 

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宮沢賢治、生誕120年

今日2016年8月27日は宮沢賢治生誕120年にあたります。これを記念し、今日は当文庫が所蔵する宮沢賢治関連資料を紹介します。

宮沢賢治関連図書は児童書23冊及び一般図書9冊が確認されており、このうち5冊に検閲処分の跡が見られます。(数は2016年8月現在)

森荘己池著作の「宮澤賢治」(岩手: 杜陵書院, 1946)のゲラ(Prange Call No. 534-032g)にある「蟻とキノコ」という短編に、民間検閲局(CCD)が「Militaristic Expression」との理由からDelete(削除)処分を命じる書き込みが見られます。翌年1947年に出版された同本(Prange Call No. 534-032)を見ると、「どんぐりと山猫」という短編に変更されています。また「やまなし: 太陽と草の本」(東京: 日本書院, 1946)でも「蟻ときのこ」は削除処分を受けており、代わりに「黒ぶどう」という短編が追加されています。(Prange Call No. 447-049)

杜陵書院が1947年に出版した「注文の多い料理店」では「烏の北斗七星」という短編が全文削除となっています。(Prange Call No. 531-017)

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1947年8月23日

Censored Newspaper Articles紹介の一環として、1947年の今日、8月23日に民間検閲局(CCD)へ提出された文書を紹介します。

1947年8月23日第一新聞が、終戦後の東京でアヘン密売が広がり、アヘン中毒者が激増しているとの記事を民間検閲局(CCD)に提出し、発禁(Suppress)処分を受けました。

日本語ゲラは「終戰後のドサクサにまぎれて國内にバラマかれたバク大なアヘンで都内だけでも四万人のモヒ中毒者を生んでいる」との一文で始まります。調査班のレポートとして、密輸及び密売所の現状、アヘン価格などを詳しく述べています。記事によると、都庁は今後予算百万円を計上、密売船やアヘン賭博場の捜査・取締りを強化し、「文化東京を侵蝕するアヘンルートの根を斷つことになった」とのことです。

下記のCCD文書はクリックで拡大し、更に個々の画像右下の「view full size」をクリックすると更に拡大します。日本語ゲラは当文庫館内及び国立国会図書館館内限定での公開となります。

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幼児向け紙芝居・人形劇関連図書:文学分野より

昨年デジタル化が終了した文学分野(詩・映画・演劇関連図書に限る. 請求番号がPN-で始まるもの)には、幼児向け紙芝居・人形劇関連の図書が6冊含まれます。これらは、紙芝居や人形劇を通じてどのように幼児教育を進めるのか、またその為にはどのようなストーリー構成が好ましいのか、といった内容を幼児教育者が学べる図書のようです。

興味深い資料としては、佐木秋夫著作の「紙芝居のやり方作り方 : 附やさしくて面白い指人形劇の仕方」(Prange Call No. PN-0140)があります。これは人民新聞社出版部が発行しており、目次には「装幀 イワサキ・チヒロ」との記載が見られます。またp. 7では検閲に言及していますが(下記に本文から引用)検閲処分の跡は見受けられません。

引用「….作品はすべて聯合軍司令部の檢閲がいる。賣つているものは、すべて檢閲を經ている。自作のものでも、おおやけに使うにはやはり檢閲がいる。東京、大阪、福岡の民間檢閲部に、畫と脚本(三通)と英文梗概を提出する。協會は手續き上の便宜をはかる。古い作品は未檢閲のが多いから、注意を要する。日本政府の檢閲は一切ない。」(p. 7)

下記は一例です。文学分野(詩・映画・演劇関連に限る. 請求番号がPN-で始まるもの)図書はカタログ化されておりませんが、当文庫館内限定で簡易リスト及びデジタル画像をご覧頂けます。

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占領期研究、新刊紹介(2015年) – Part I

BLOG_newaquisition2015今年プランゲ文庫が購入した、占領期研究に関する図書(全て2015年発行)の一部を紹介します。これらは当文庫館内にて自由に閲覧が可能です。また当大学のマッケルディン図書館でも所蔵しており、そちらでは貸出も可能です。

2014年発行の本に関しては、こちらをご覧下さい。なお、”Casualties of history : wounded Japanese servicemen and the Second World War” の著者のLee Pennington氏は、20世紀ジャパン・リサーチ・アワード2004-2005年の受賞者です。

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雑誌特集:四国で出版された雑誌

2015年3月より、約5,300点(約700タイトル)のプランゲ文庫所蔵雑誌が国立国会図書館のデジタルコレクションにて閲覧可能(館内閲覧限定)となりました。これらの雑誌を今後当ブログにてシリーズとして紹介していきます。シリーズ記事の一覧はこちらからご覧頂けます。

シリーズ第六回目の今回は、四国で発行された雑誌を数点紹介します。

BLOG_magazinesE9,E10

「愛媛教育」は愛媛県教員組合によって1949年に創刊されました。「教組と政治について」(Vol. 1)という記事では、教員組合のメンバーと愛媛新聞・南海タイムス・新愛媛新聞の各記者が開催した座談会の様子を細かく記録しています。その中には「….教育雑誌の種類ほど多いものはない。」「エロ雑誌よりもまだ多い。ひどいもんだ。」というやり取りがあり、ここに民間検閲局(CCD)検閲官が線を引いています。また教員組合の活動報告だけではなく、「知能検査の教育的応用」(Vol. 1)や「男女共学について」(Vol. 2)といった記事も提供しています。

愛媛県松山市で出版された「エヒメ・スポーツ」(野球特集号)のあとがきをみると、「シーズンごとに特集することが本誌の特徴とするところ」とあり、第二号はオリンピック特集をする、と述べられています。創刊号の内容は主に愛媛県出身の野球選手の紹介や、県内の高校野球の結果報告などです。

BLOG_magazinesC123,D120

  • 舵輪. 俳句研究 [1巻1号(1948年11月)-12号(1949年10月)] (Call No. D120)
  • 知性 [19号(1949年7月)-20号(1949年8・9月)] (Call No. C123)

「舵輪. 俳句研究」は、高知県高岡郡で発行されました。創刊号(11/15/1948発行)の編集後記によりますと、「潮騒」という雑誌を廃刊し、新たに「舵輪」として創刊したようです。創刊号にCCDが残した検閲文書には「….This Haiku magazine is particularly noticeable for the names of woman-contributors.  Half of its editorial staff consist also of woman-writers…」とあり、女性が編集に関わったことに注目したようです。内容は主にメンバーの俳句投稿です。

「知性」は、曙会という団体によって、徳島県那賀郡で発行されました。詩壇・歌壇・俳壇ページに加え、バトン小説や文学随想など、様々な記事が収録されています。「曙会規定」には、「本会の目的は青年の思想啓蒙と言論機関の解放によって新しい日本の文化建設に貢献せんとする」とあります。

BLOG_magazinesc143

香川県大川郡で発行された「鳥瞰. 青年俳誌」は、主にメンバーの俳句投稿で構成されており、また編者による批評なども掲載されています。全て30頁前後の薄い雑誌ですが、細かな字でぎっしりと俳句や記事が載っており、読み応えのある雑誌という印象です。

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谷崎潤一郎、生誕130年

今日2016年7月24日は、谷崎潤一郎の生誕130年にあたります。これを記念して、当文庫が所蔵する谷崎関連資料を紹介します。

雑誌

中央公論第8号八月号(8/1/1946)に掲載が予定されていた「A夫人の手紙」です。Suppress(出版差し止め)処分を受けました。

図書

BLOG_Tanizaki_books_2016 谷崎潤一郎関連図書は、28冊所蔵しています。左の画像はクリックで拡大します。下記は一例です。

  • “友田と松永の話 ” (京都市 : 臼井書房, 昭和24 [1949]) Prange Call No. PL-56436
  • “小さな王国” (東京 : 文芸春秋新社, 1948.) Prange Call No. PL-56421
  • “痴人の愛” (東京 : 生活社, 昭和23 [1948]) Prange Call No. PL-56419

写真

BLOG_Tanizaki_photo_2016報道写真の中に谷崎潤一郎の写真がありました。

  • 共同通信 1948/10/29 第K5177号 谷崎潤一郎 Prange Call No. K1150 (写真向かって左)
  • サン 1948/12/1 NO.325 谷崎潤一郎 作家 Prange Call No. S1283
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