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ビクター・デルノア・ペーパー

Delnore papers

ビクター・デルノア中佐

ビクター・デルノア中佐(Lt. Colonel Victor E. Delnore)は、1946年から1949年まで占領軍長崎軍政部司令官として、長崎県の復興、秩序安定に力を注ぎました。

2012年5月、デルノア中佐の娘であるパトリシア・マギーさんにより、デルノア氏の遺した資料が当文庫に寄付され、ビクター・デルノア・ペーパー(Victor Delnore Papers)と命名されました。

Delnore Papers

原子爆弾投下10分後に撮影された写真

デルノア・ペーパーには、写真アルバムやスクラップブックといったものから、政策に関する資料や指令文書、書簡類なども含まれています。写真アルバムには、長崎に原子爆弾が落とされた10分後に数箇所で撮られた写真が保存されています。

またデルノア中佐が1948年に第1回長崎平和祈念式典で行なった演説原稿も残されています。(下の写真をクリックで拡大)

第1回長崎平和祈念式典でデルノア中佐が行なった演説

なお2011年8月には「二度と原爆を使ってはいけない – ナガサキを見た占領軍司令官」というNHKドキュメンタリー番組が放送されました。

デルノア・ペーパーは当文庫内にて閲覧が可能です。prangebunko[at]umd.eduまでご連絡ください。

6 comments on “ビクター・デルノア・ペーパー

  1. […] さて2013年秋、長崎市の代表団が当文庫を訪問しました。(詳しくはこのブログ記事をご覧ください。)報道関係者も同行され、当文庫が2012年に寄贈を受けた、長崎市の貴重な歴史資料である「デルノア・ペーパー」の存在を伝えられました。この報告を受け、また来年2015年には被爆70年となることもあり、長崎市は正式に「デルノア通り」の命名を実現させることを決定しました。当時の標識の復刻版が、今年の8月9日の祈念式典に合わせて通りに掲げられ、デルノア中佐の娘であるパトリシア・マギーさんが除幕式に招待されるとのことです。 […]

  2. […] ビクター・デルノア・ペーパー(Victor Delnore Papers)の大部分の資料を、当メリーランド大学図書館のデジタルコレクションにて公開しました。 […]

  3. […] 2016) で、プランゲ文庫が所蔵するビクター・デルノア・ペーパーが特集されました (pp. 6-7)。右下のFull […]

  4. […] 当メリーランド大学図書館が、「ビクター・デルノア・ペーパー」のデジタル画像を長崎市へ寄贈することを記念し、長崎原爆資料館で現在「ビクター・デルノア展」が開催されています。 […]

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