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保存作業:劣化資料の保存について

プランゲ文庫の主な目的は資料の保存と利用提供です。資料をマイクロフィルム化やデジタル化した後、原本は元通り配架されます。

スキャン時に背表紙を解体するなどの作業が必要になった本は、再配架する際に入れ物を作成する場合があります。以前は厚紙で作られた箱を利用していました。この箱は丈夫ですが、本の表紙などを簡単に見ることができませんでした。

それにかわって、今ではプランゲ文庫の保存作業担当スタッフが透明のフィルム(Mylar)で一箱ずつ各本のサイズに合わせて作っています。一箱を作るのにはおよそ一時間半ほどの時間を必要とします。

以下のスライドショーで、この透明の箱の作り方を紹介します。

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2 comments on “保存作業:劣化資料の保存について

  1. […] 戦後は用紙が極端に不足し、出版社は品質の悪い酸性紙・リサイクル紙の使用を余儀なくされました。特に新聞やそのゲラは後世に残すものという位置づけではなかった為、大半が質の悪い紙に印刷され、劣化が非常に進んでいます。このため、当文庫が昨年デジタル化を終了したCensored Newspaper Articles(CNA)のデジタル化においては、事前補修作業が必要となる資料が多数ありました。なお図書のデジタル化では、主にスキャン後に保存作業をします。以前に紹介した「劣化資料保存用の箱」もそのひとつの例です。 […]

  2. […] デジタル化にあたり、様々な保存・修復作業が必要となります。例として「スキャン後の保存箱」や「折り目を伸ばす作業」を今までに紹介してきました。その他の保存作業については、こちらから一覧をご覧頂けます。今日はこれらの保存作業に使う道具を紹介します。 […]

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