Censored Newspaper Articles紹介の一環として、1947年の今日、12月21日に民間検閲局(CCD)へ提出された文書を紹介します。
1947年12月21日、日本経済新聞が、和歌山県三尾村の住民にカナダやアメリカ在留の親族からクリスマス前の救援小包が殺到している、という記事を民間検閲局(CCD)に提出しました。日本語ゲラには、三尾村は「アメリカ村で知られている」とあります。(Prange Call No. 47-loc-1868)
記事によると、これらの小包には米や小麦粉のほかにも時計や石鹸など、日本では大変貴重な物資が詰め込まれており、これらの商品を専門に売り出す店も出現したということです。品物の列記、ブローカーの出現、及びこれらの商品がもたらす経済効果(記事では「5千万円は下らないだろう」とある)について書かれた箇所それぞれがDelete(削除)処分を受けたようです。
日本語ゲラデジタル画像は当文庫館内にて閲覧いただけます。